g-sky!と笠原弘子
何気なくコミュニティFMを聞いていたところ、笠原弘子のクリスマスソングが流れた。
1990年に発売されたクリスマスミニアルバムCarolingの中の1曲とイントロで分かったのだが、
マイナーすぎて誰にも理解されることなく、車の中でにやつく。バカ。
何気なくコミュニティFMを聞いていたところ、笠原弘子のクリスマスソングが流れた。
1990年に発売されたクリスマスミニアルバムCarolingの中の1曲とイントロで分かったのだが、
マイナーすぎて誰にも理解されることなく、車の中でにやつく。バカ。
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杉井 光: さくらファミリア! (一迅社文庫 す 1-2)
作者の開き直り勝ちです。プロローグから読者を安心させてしまい、話が濃くなる方向には向かわせません。微エロから下ネタまで幅広くフォロー。挿絵もかわいいです。生ぬるい雰囲気のまましっかり完結出来ているところがすごいです。多少説明不足で物足りなく感じる部分もありますが、ドタバタコメディ中心なのでちょうどいい感じです。 (★★★★)
志瑞 祐: やってきたよ、ドルイドさん! 2 (MF文庫 J し 4-2)
物語への順応が早いと思われていた主人公が2巻目に入ってさらに加速。ほとんど委員長という立場は関係なく周囲のペースへ巻き込まれどんどん設定が変わっていく短編集です。この順応の早さが短編集向きです。すべて主人公を中心として展開する話なので、このバリエーションの多さはお得な感じに楽しめます。 (★★★★)
桜坂 洋: よくわかる現代魔法 TMTOWTDI たったひとつじゃない冴えたやりかた (集英社スーパーダッシュ文庫)
無事終わりました。どう落とし所付けていくのかなぁと前巻の終わり方でとても心配になったのですが、周りから埋めるように解決していく話運びは安心して読めました。細かいネタも冴えています。所々ツボりすぎて説明が難解なところもありますが、それは雰囲気です。あと全巻通して言えることですが、挿絵が少ない分一つ一つ丁寧に描かれていて好感が持てますね。とりあえず一段落しました。お疲れ様です。 (★★★★★)
桜坂 洋: よくわかる現代魔法―jini使い (集英社スーパーダッシュ文庫)
メインキャラに一人ずつスポットを当てていく本作品のペースはそのままに、今回はそのステージが途中から二つに分かれて、その片方に気を取られた結果、忘れかけていたもう片方ではとんでもないことになってました。プロローグ部分に追いつくのも半分以上読んだところですし、この作者は読者に時間の流れを忘れさせ、それ自体を伏線にさせるのが得意かと。 (★★★★)
桜坂 洋: よくわかる現代魔法―ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ (集英社スーパーダッシュ文庫)
過去の出来事が現在に影響を与えるネタは話に奥行きが出て面白いですね。今回の話で登場キャラクタの繋がりがさらに深くなり、面白くなりました。ただちりばめられたネットスラングの風化が心配です。 (★★★★)
志瑞 祐: やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)
全編通して感じたことは、この主人公、男の演じている女の子キャラだなぁというところ。場の空気を読みすぎていて、性格もさばさばしていて、どんな物語に放り込まれても合わせられてしまうポジティブさ。ドロドロしている感じが全くない。しかしこの物語の売りはテンポの良さ。主人公の理解が早いから分かっているものとさくさく進む。深く考えず臨場感を楽しむ方向で納得しました。 (★★★★)
伊都 工平: さくらら! (MF文庫J)
綺麗にまとまっているという感じはするのですが、なぜ登場してきたのか分からないキャラクタや何のためか分からない伏線が多すぎです。とりあえず1巻目ということでキャラクタの紹介といった感じでした。さらに話を一段落させるべく先急いだのか、シーンの随所に説明不足という物足りなさを感じました。シーンの描写はかなり精巧なのですが、キャラクタの内面や心理描写が設定のための解説に食われてしまっているような。次巻以降が続くのであればもっとキャラクタが自由に動けるページが欲しいですね。 (★★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)
前半は劇甘2本に雰囲気を飲まれ、後半1本は勉強になる作品です。ヒロインの思考がそれぞれのシーンで丁寧に表現されているので、なるほどなーと思ってしまうのです。今までの作品の中の隙間や過去を埋めるのに丁度いい長さの、暗黙の了解と省かれていたキャラの思考が理解できるようになる1冊です。この1冊を読んだ後に今までの話を振り返ると感想も変わってくるかもしれませんね。 (★★★★★)
水口 敬文: 月色プラットホーム (一迅社文庫 み 2-1)
最初から最後までこちらの思っている通りに話しが進んでしまいましたが、1冊で完結できているのは見事です。話のペースも申し分なく途中でだれることなく読めました。あまり深く突っ込まず重い話になるのを極力避けて雰囲気重視で進むので読みやすいですね。 (★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ10! (10) (電撃文庫)
所々泣けました。泣き所がラストではないのがポイントです。所々笑えました。そんな小技が光ります。10巻という長編でしたが、面白く読めました。心理描写が多いこの作品で自分的に助けられたのはやはりアニメの存在です。過去の忘れていた描写をアニメで思い出し、不足していた情報を原作で補完して、どちらを先に読んでも楽しめる作品はなかなかありません。そんな良好な関係が作品をよりいっそう面白い物に仕上げているかと思いました。 (★★★★★)
松野 秋鳴: えむえむっ! 7 (7) (MF文庫 J ま 1-10)
バレンタインデーというテーマで丸々1冊使っているのですが、なんだか消化試合のような感じがしました。面白いのですが、今まで出てきたキャラクタを次から次へと繰り出していたら1冊分になってしまったような感じです。とはいえ気になる終わり方だったので、次巻で両ヒロインの動きが気になるところではあります。 (★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)
切れ間のない心の葛藤、セリフ少なめで心理描写が多量に詰め込まれた9巻。とりあえず主人公の心理をこれでもかと読んでいくことになりますが、それが面白いドラマになっています。今までの鈍さを主人公が悔いる辺りは読者として、やっと分かったかと逆にすっきりしてきます。作者ならではの細かい描写が適度に挟まっていて、飽きさせません。ヤスさんの挿絵もかわいくベストポジションで入っています。 (★★★★★)
上月 司: れでぃ×ばと!〈8〉 (電撃文庫)
相変わらずハーレム状態の主人公。そして誰を応援したらいいか分からなくなってくる強い特徴を持ったヒロインたちですが、心境の変化からか雰囲気が変わってきました。物語的には後書きを読むと分かるとおり、番外編を含めたお話がパラレルに進んでいるようで、なるほどそう聞くとそんな話もありましたなと過去の展開を思い出したりして、なかなか上手いです。今回も今までを読んだ人には分かる話の端折り方をしたり、番外編なのに伏線あったりとキャラクタの心理描写と共に楽しく読めました。 (★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)
ファンタジーじゃないので悪役が存在しません。キャラクタの思いや性格がガチで物語になっています。今回はセリフ少なめ説明多め。その説明も心理描写が多く、物語はなかなか先に進まないのですが、作者の小粋な細かいネタがキャラクタごとにちりばめられていて、シリアスシーンでも目を反らせることなく次へ次へと誘います。どこでも起きそうなドラマをエンタテイメント豊かに。流石ですね。 (★★★★★)
城崎 火也: 渚フォルテッシモ〈4〉 (MF文庫J)
まずは作品の顔ともいえるイラストが変わっていてびっくりです。主人公がなんかかっこよくなっていました。表紙ではあまり感じませんでしたが、挿絵の雰囲気ががらりと変わっていて新鮮です。この巻でとりあえず一段落させたという感じですが、最後の流れがドタバタしすぎてヒロインの魅力が発揮できていないように思います。作中、芸能パートと悪魔退治パートに別れているお話が、今後その二つがどのように組み合わさっていくのか気にはなるところでもあり、単純に主人公とヒロインの絡みを楽しみたい所もあり。新しい伏線を色々振りまいての一段落なだけに、物語の収拾に不安を、そしてヒロインのデレっぷりに期待します。 (★★★★)
城崎火也: 渚フォルテッシモ3 (MF文庫J)
渚のフォルテッシモぶりは健在ですが、今回はその存在を押さえ込む母が登場。そして本編でがんばるはもう一人のヒロイン。2巻までに物語の基盤はきっちり固まっているわけですが、主人公と渚の性格がアレなので色々迷走というのは王道ですが、今回はそれを利用してUMA研のまとまりが上手く出ていたと思います。ちょっと間を開けて読んでしまった3巻ですが、読み始めてすっと思い出せるフォルテッシモキャラはやっぱりインパクトでかいですね。 (★★★★★)
月見 草平: かぐや魔王式!〈第2式〉 (MF文庫J)
自分の感情に気がついていないヒロインと自分の感情に素直になれない主人公というまさしくベタな設定を逆手にとって突き進んでいくこの物語にかなり潔い物を感じます。所々出てくる伏線もむしろオマケ的な扱いに。登場人物の性格が竹を割ったように分かれているのでストレートに理解できて面白いです。ただ名前の読み方が特徴的でルビを読み返さないと間違って覚えてしまいそうな。 (★★★★★)
月見 草平: かぐや魔王式(まおしき)! (MF文庫J)
いきなりプロローグでデジャブを感じ取りましたが、敢えてチャレンジしているなという解釈で読み進めました。キャラクタの感情がストレートなので、とても分かりやすく、テンポの良さに笑えました。1巻目なので各キャラクタの特殊な設定が役に立っていなかったり、脇役置いてきぼりな部分が多々ありましたが、物語のプロローグとして見ると勢いがあって分かりやすく、設定よりも感情を優先して読めるお話かなと感じました。 (★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード (電撃文庫)
主人公が目立たないと思えるほどに他のキャラが立ちすぎているサイドストーリーでした。本編にもしっかり組み込まれていた細かいエピソードがここまで完成度が高かったとは。コンパクトですがしっかりと組まれていて、最後まで目が離せませんでした。元々は3本に分割されて掲載されたお話で1本ごと完成されているので、3本連続して読むと結構おなかいっぱいになります。そして書き下ろし部分は本当におなかいっぱいになっていたり。本編や書き下ろしと時間軸的な干渉を気にしながら読むとさらに面白いですね。 (★★★★★)
白瀬 修: おと×まほ 7 (GA文庫)
とりあえずこの巻で一区切り。といった内容の7巻目。そのため前巻の続き物でシリアス多めです。いつものほのぼの脱線に期待している人は次巻の短編集に期待するとして、今回はメインの登場人物たちの成長っぷりをじっくり堪能して、一つに目的に向かって一致団結していく課程を楽しみましょう。 (★★★★)
柴村 仁: 我が家のお稲荷さま。〈7〉 (電撃文庫)
短編集のようなものではなくて、短編集でした。完璧に。そして感じたデジャブ。そういえばアニメを先に見ていました。なるほど原作があったのですね、オリジナルじゃなくて。さて本編は全然進んでいません。かなり物足りないです。でもほのぼの感は満足です。そんな一回休み的な感じがする1冊。 (★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ!〈7〉 (電撃文庫)
だんだん読むのが辛くなってきました。いい意味で。それぞれの表面的な魅力から内面的な感情へ変化してきたこの物語はさらに先へ進みます。キャラクタ同士の想いがすれ違いぶつかり盛り上がります。そのため息をつく暇がない、盛り上がりっぱなしという点で辛く、面白く疲れるのでした。 (★★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ・スピンオフ〈2!〉虎、肥ゆる秋 (電撃文庫)
アニメでは数十秒のシーンだったりBGM化してるシーンが立派な1本の話になっています。そしてそのどれもが本編と遜色ない読み応えで、それでいて干渉しない。見事なスピンオフです。色々と細かいネタが入っていて、その時期に発表された作品なんだなーとストーリーとは別のところでも楽しませていただきました。 (★★★★★)
麻宮 楓: リリスにおまかせ!〈3〉 (電撃文庫)
新しいキャラクタを中心に今回も独自な思考回路を持つ主人公に読者が振り回されます。このような伏線の隠し方があったのかと、改めて1人称小説の面白さを感じました。 (★★★★)
鎌池 和馬: とある魔術の禁書目録(インデックス)SS〈2〉 (電撃文庫)
一つのテーマに沿ってパラレルにキャラクタが動くという独自なスタイルの番外編となっていて、作者の描いている世界の広さに驚かされます。22本ものお話を1冊に詰め込んでいるので、長さは1曲分のsideBメドレーみたいな。 (★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ! 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)
アニメ見てから読みました。そのためあらすじが頭の中に入ってはいましたが、それでもアニメではこらえられたいろいろな感情がぶわっときました。5巻まで表に出なかったもう一つのお話が濃縮されて詰まっているのと同時に、メインのストーリーもスピードを緩めることなくキャラクタそれぞれの想いがじわじわと表に出てきて、盛り下がり所がありません。 (★★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ! 5 (5) (電撃文庫 た 20-8)
文化祭と言えば学生時代の一大イベント。そしてこの物語も一大イベントに相応するネタを仕込んできました。今までの関係から今後を決める大きな心境の変化。それぞれのキャラクタが真剣にぶつかります。なんだかリアルになってきましたがテンポはそのまま。周囲のキャラクタに茶化されつつ、巻の最初と最後では確実に変化している関係がこの物語は面白いです。 (★★★★★)
野島 けんじ: きゅーきゅーキュート!〈9〉 (MF文庫J)
話自体のテンポはとても良くて中だるみもなく様々なエピソードが詰め込まれていて面白いのですが、登場人物がそれぞれ動き出してしまったためその消化に相応のページが消化されてしまい、なかなか主人公のターンにならない。さらにヒロインも出番が来ないと延長スパイラルに。もっとがんばれ主人公&ヒロイン。 (★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ! 4 (4) (電撃文庫 た 20-6)
大きな事件があるわけでもなく、新しいキャラが加わるわけでもなく、ただ一つの夏休みイベントを過ごすだけなのですが、登場人物の思惑が複雑繊細なので、テンポのいい話の流れの中に細かいヒントがちりばめられていて、そこを拾って妄想して、が楽しいですね。 (★★★★)
松野 秋鳴: えむえむっ!〈6〉 (MF文庫J)
今までと変わらないテンションでさくっと読めます。パロディネタも新旧混ざっていますが、それが物語に深く関わっているわけではないのでちょっと読む時間がずれてしまっても大丈夫でしょう。そろそろ読む前に登場人物の紹介が欲しいかなと思ってしまうのですが、今回は最後の話でまたもう一人増えてしまっていたりします。 (★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ〈3!〉 (電撃文庫)
キャラクタ出揃っての3巻目。大きな事件が起きるわけでもなく、日常を淡々とトレースする物語ですが、小出ししてくるキャラクタの掛け合いがとてもよく噛み合っていて目が離せません。3巻で1学期終了という時間の流れが速いことも手伝って最初から最後までテンションが変化することなく、自然に続巻を期待してしまいます。 (★★★★)
葉村 哲: この広い世界にふたりぼっち (MF文庫J)
1章からかなり重い話に面食らいました。2章の話の飛び方にも夢落ちながら面食らいました。全体的にかなり暗く重く、キツイ話です。登場人物が出ては消え、の繰り返しなため混乱はしないのですが印象は残らない。伏線所を主人公が自ら消し去っているような、どこへ向かっているのか、落としどころの見えない物語だという印象です。一部のやわらかキャラが物語の緩衝材的な役割を果たしていますが、それすら葬り去っている心の強すぎる主人公はどこに向かうのでしょうか、かなり不安です。 (★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料〈10〉 (電撃文庫)
10巻目、その重みを感じつつ、旅の道連れが一人増えての物語は現代の感覚と時間の流れが違っていて、情報戦の中にもスピード以上に人との繋がりが重要視されていて独特な雰囲気に。
そんな中、主人公とヒロインの関係も付かず離れず、細かい駆け引きに思わずにやにやしながら読んでしまうのでした。 (★★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ〈2!〉 (電撃文庫)
キャラクタが動物的直感で動き回る、とでも言いましょうか。話の伏線と言うものがあまりなく、淡々と日常を描いているだけなのですが、面白い。キャラクタの性格が一人一人ハッキリしていて、動きが読みやすいのですが、その分余計なことを考えずに読める。スピンオフも本編では物足りなかった生徒会という場がよく分かり、得した気分です。 (★★★★★)
白瀬 修: おと×まほ 6 (GA文庫)
役者も出そろった所で物語が動き始めました。今まで謎に包まれていたモエルについて緩いながらもちょっとずつ過去に触れていきます。今回もキャラクタの感情にまかせた脱線を挟みつつころころ変わるシーンに快いテンポを感じながらさくっと読めました。そしてこの展開では次巻を待つしかありません。 (★★★★)
内山 靖二郎: もふもふっ 珠枝さま!〈2〉 (MF文庫J)
八咫烏3姉妹がとても魅力的な2巻目、読んでいて楽しいです。行動や言動の一つ一つに意味があり、その点をしっかり解説というかネタ晴らししていただく事で、なるほどなと思い、一段と感情移入していきます。しかし作者の思い通りに動いてくれない一番のキャラはもしかして主人公でしょうか。物語をいい感じに延長戦へと流してくれています。 (★★★★★)
竹宮 ゆゆこ: とらドラ!1
巻頭にあるイラストのシーンが本編に無いのは新鮮でした。先にアニメとコミックを見てしまったせいもあり、あらすじがしっかり頭の中に入っていたせいもあり、各シーンが鮮明に頭の中に描かれていましたが、都合3回同じ道を辿っても楽しめる作品だなと思います。主要登場人物4人に話が絞り込まれているので、読みやすいです。 (★★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料 9 (9) (電撃文庫 は 8-9)
実質4巻に渡って語られてきた話が完結しました。上下巻となったことで、上巻のあらすじもついて、すんなりと続きを読めました。剣と魔法ではなく紙とペンで語られる商業バトルと主人公を中心とした人間関係が今まで以上にしっくりとはまって、終わり方も納得できる説明と後味。そしてますますキャラクタに魅了されました。セリフが無く解説文ばかりのページもありますが、難解な仕組みをゆっくり理解してこそ、面白い話です。 (★★★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料〈8〉対立の町(上) (電撃文庫)
6巻の続きで旅の楽しさをつらつらと綴られると思いきや、一気にあらすじ消化されてしまい本題に。番外編的な7巻を挟んだとはいえ、別の話を読んでいる間に本編も進んでいましたよ的なテンポの良さに、一気に引き戻されました。役者も揃ってどんどん微妙な立場になっていくロレンスはますます現代のしがらみまみれの営業マンの様相です。 (★★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)
今回は脱線話の詰め込みです。この手の話は本編と時間軸がズレてしまうので普通ならその時にやってくれと思ってしまうのですが、これは話の視点を変える事で上手く回避しています。
短編2本はアニメで端折られてしまった部分が細かく描かれており答え合わせの様な、最初の中編は前巻でちょっと出てきた昔話の補完でこれまた完成度が高く、その後の物語に思いを馳せてしまいます。 (★★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料〈6〉 (電撃文庫)
前巻の直後から引き続き微妙な雰囲気をまとったままの滑り出しでしたが、今回はその微妙な部分を解決するための話に丸々1巻費やされています。主人公ロレンスの1人称形式なのでその内容は主人公および読者に対してホロがどのように考えているかという思考そのものが伏線となり、実際ロレンス同レベルでしか考えられない私は回答が示されるまで分かりませんでした。大きな商いはありませんでしたが時間が経つのを忘れて読めました。持ち越しのクイズもありますので次巻も楽しみです。 (★★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)
盛り上がり所が本当に分からず、このまま終わってしまうのだろうか、または次巻へ的なペース配分だろうかとドキドキしつつも、主人公とヒロインの間に流れる今までの信頼と、これからへの不安。そんな揺れ動く心に表現を大きく割いているためどうなっていくのだろうと感情移入。最終章辺りではどっぷりとその街の中に身を置いている様な気分を味わえました。このシリーズは読むのに時間が掛かりますが、それ以上に時間を忘れて楽しめます。 (★★★★)
上月 司: れでぃ×ばと!〈7〉 (電撃文庫)
7巻目ともなるとなかなかキャラクタの動きだけでは話が盛り上がらなくなってくるわけですが、ここは登場人物の多さとバリエーションが話を進めました。連載読み切りの良い所で完全な脱線話も中だるみ無くさくっと読めます。主役級ヒロイン二人もしっかりと登場させてきましたが今回は直接の絡み無しで、3巻辺りから漂っていた偏り気味の雰囲気を中立まで戻したかな、という所で。次巻ではもっと二人に特攻して欲しいですね。 (★★★★)
上月 司: れでぃ×ばと!〈6〉 (電撃文庫)
いい人過ぎるのか朴念仁すぎるのか、とにかく鈍い主人公に突っ走る話をリセットされまくり、2話以上引っ張ったのにそーゆー事するかなーと、かなりじれったくなってきました。とはいえ番外編で見せる主役級ヒロイン以外のキャラクタもこれまたどきどきさせる展開で、まぁもうちょっと長引かせてもいいかなと思ってしまう、バリエーション豊かなコメディが素敵です。 (★★★★)
上月 司: れでぃ×ばと!〈5〉 (電撃文庫)
主人公置いてきぼりで盛り上がります。やはり双発掘削機は本気出して動き出すと周りのキャラが負けてしまいますね。あとがきにてキャラクタは一通り出そろったそうですが、これだけ出しておいて名前以外のイメージですっと思い出せるキャラクタばかりというのは面白いですね。初めての2話連続話が入りましたが、それ以前の2話でくすぶらせていた感情が一気に出ていて後半も楽しみです。 (★★★★★)
上月 司: れでぃ×ばと!〈4〉 (電撃文庫)
いままでがキャラクタの性格にも寄りますが単純突貫型のストーリーが多かったわけで、今回は生活も環境も複雑な背景もあり、なかなか短い話の中では中途半端というか煮え切らない展開になってしまった感じがあります。新キャラも作者があとがきで言われている通り、これだけじゃもったいないなぁと言う所です。 (★★★★)
上月 司: れでぃ×ばと!〈3〉 (電撃文庫)
録画してあったテレビアニメを連続して見てしまった様な感覚がとても心地よい3巻目です。キャラクタごとに特徴がハッキリしていて、セリフだけで誰だか分かってしまう所がアニメ的なのでしょうかね。初登場キャラで新鮮味を持たせ、主要キャラはテンポの良いからみで進行。分かりやすい情景描写の中に突発的に出てくる比喩表現が面白いです。 (★★★★★)
上月 司: れでぃ×ばと!〈2〉 (電撃文庫)
気持ちよくこちらの思い通りに話が進んでいくので、直球ですがど真ん中に来ます。勝手にシーンを思い描くと次のシーンではその通りになっていますし、伏線と思われていた事も最初の1行でバラされますし。この作品は明快なキャラクタの心理をダイレクトに楽しむ事で、心地よく読めました。 (★★★★★)
上月 司: れでぃ×ばと! (電撃文庫)
回りくどいほどに主人公の説明描写が多いため、自然に文字の量も増えてしまっていますが、それを納得させる面白さがあります。時間は掛かりますがキャラクタそれぞれの設定がしっかりしているために、その関係の変化に色々期待させるという不思議な感覚です。今回は丸々1冊プロローグ的な内容ですが、すでにキャラクタが勝手に動き出していて、大きな事件が起きなくとも面白そうだなと感じました。 (★★★★)
麻宮 楓: リリスにおまかせ!〈2〉 (電撃文庫)
性能の無駄遣い的な主人公がバカなおかげで笑えます。確信犯的な自己都合処理が素敵です。初期設定がぶっ飛びすぎているおかげで、場面的には重い所もハラハラというよりドキドキな感じで読める所がいいですね。勘違い的キャラクタの相関もいい味です。 (★★★★)
麻宮 楓: リリスにおまかせ! (電撃文庫)
出てくるキャラクタがそれぞれ頭が弱いイメージが定着した頃に物語が動きだし、そこまでの生ぬるい感を一気に払拭していく感覚が何とも面白いです。とはいえ、主人公の一番頭が弱いというのは最大の武器で、物語を混沌とさせている事は間違い無く、今後どのような突飛な行動を取っていくか、期待させます。 (★★★★)
ヤマグチ ノボル: ストライクウィッチーズ 弐ノ巻スオムスいらん子中隊恋する
本の厚みは薄いですが、中身は無駄な部分をそぎ落としてスリム化した1冊分です。主人公に話の展開を絞っているためキャラクタが多く出てくる割に話運びがスムーズです。ただ異常な男女比率なので生産性がないというか何というか、なかなか色恋沙汰方面に話を振ってしまうと読者を選びそうですね。 (★★★★)
野村 美月: “文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8)
今までのシリーズで張り巡らせてきた伏線が綺麗に解決されていきます。意外な事実に先を急ぐ心を押しとどめ、しっかりしたエピローグですっきりしました。8冊目ですが1冊目から変わらない充実した内容と、成長したキャラクタ達が素敵です。 (★★★★★)
野村 美月: “文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)
最初から本筋です。これまで周囲の事にちょっかい出して進まなかった作品ですが、これは直球勝負です。主人公の心の葛藤がとても気になりますが、タイトル通り上巻であり感極まった状態で次巻へ続くとなってしまいます。2巻に渡る長編ですが脱線無しのため頭の中は話の整理が大変です。なのでここで一呼吸して後半に備えたいと思います。 (★★★★)
ヤマグチ ノボル: ストライクウィッチーズ―スオムスいらん子中隊がんばる (角川スニーカー文庫)
この厚みで初っぱなからキャラクタ一人一人の紹介から始まったのでおいおい大丈夫かと思いましたが、話のテンポが速く時間がポンポン進んでしまうため細かい解説がなく主要キャラクタを中心とした物語を純粋に楽しめました。読む時間は厚みそのものですが、物語の濃縮度は厚み以上です。 (★★★★)
花房 牧生: アニスと不機嫌な魔法使い (HJ文庫 は 2-1-1)
この作品で特徴的なのは間にあります。そのためがテンポの良いシーンに入っていているので、読む側はそこで一呼吸空けなければなりません。それを気が付かずに読み飛ばしてしまうと次のシーンで誰が喋っているか分からなくなり、慌てて半ページほど戻る事になります。主人公の性格上、細かいエピソードを縮める事が出来ず逆に膨らんでしまいそこが面白いが故に、他のシーンを削られてしまった様な印象も受けますが、登場するキャラクタ全てがまだまだ未知数な部分を秘めているため、今後の活躍に期待したいと思います。 (★★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料 (4) (電撃文庫 (1390))
二人の関係がもう一組のカップルと比較される事によって、今までの状況を再認識出来る1冊でした。最初隠していた事柄を次第に明かす事で状況を変化させていく中で今回ゲストとなるキャラクタの気持ちが変化していく場面が、水戸黄門辺りの時代劇の様な感じがしました。それが意外に気持ち良いです。そして、この1冊もこれからもこの二人の関係についてもどかしさを感じていくんだろうなとか思ってみたりしました。 (★★★★)
八薙 玉造: 戦場のエミリー―鉄球姫エミリー第四幕 (集英社スーパーダッシュ文庫 や 2-4)
今回は前巻のラストを引きずっているため、ほのぼのシーンがほとんど無く、戦闘シーン多めという重めの内容で読んでいて大変かなと思われる部分があるのですが、最後にはやっぱりいい女である姫様と再認識出来て安心しました。 (★★★★)
鎌池 和馬: とある魔術の禁書目録 16 (16) (電撃文庫 か 12-17)
一つの作品で色々出来ると色々話が広がってなかなか話が進まないジレンマを感じつつもソツがない脱線感と緊迫したストーリー、そして今回はさらに誰がヒロインか分からなくなる展開と、17冊目というのに設定に疲弊を感じさせないキャラクタの活躍と成長を楽しめる1冊でした。 (★★★★★)
鎌池 和馬: とある魔術の禁書目録 15 (15) (電撃文庫 か 12-16)
前巻の続きがどうなるかと思いきや、全然違うお話でした。一切触れられていない所が逆に天晴れです。いつも通りに臨場感溢れる情景描写と、キャラクタそれぞれの掛け合いがあちらこちらに散在していて飽きませんし、解説の理系っぽさは物語に厚みを添えています。本巻は登場人物が多くややこしかったですが、挿入される構成員イラストで整理できたので、そちらがとてもありがたかったです。 (★★★★)
鎌池 和馬: とある魔術の禁書目録 14 (14) (電撃文庫 か 12-15)
14巻ともなると登場人物は半端無く、物語も相当入り組んだ状態となってくるため、その解説に割かれる文章がだんだんと多くなってきますが、それにも負けずキャラクタのお遊びやその場の臨場感たっぷりな文章は、時間を忘れて読み進めさせる力があります。多くなったキャラクタは無理に出演させる事もなく絞った人選で読んできて混乱しません。本筋と共にキャラクタ同士の細かい人間関係に関する伏線が気になる所です。 (★★★★)
志麻 友紀: パステルと空飛ぶキャンディ 世界のまんなかにある学園より (一迅社文庫アイリス し 1-1)
主人公の天然で素朴な部分をじっくり味わうべき部分と、これから始まる奇想天外な物語を味わう部分が両立されていています。主人公の生きてきた表の世界と周囲の常識である裏の世界をこれからぶつけていこうという作者の気合いが分かりました。そしてその助け船がお菓子レシピという奇抜な発想はこれからどうなっていくか、ハッキリ言って全く分りません。 (★★★★)
七飯 宏隆: タロットの御主人様。ぷちふらぐめんと。 (電撃文庫 な 11-13)
5話構成の短編集だったのですが、それぞれ結びつきがないため、トータルとしてはかなり微妙な評価の巻になりました。1~2話はお試しとして雑誌掲載された作品であるため、本編のシリアスな部分をすっぽり抜かして純粋に楽しめます。この明るさが一番キャラクタそれぞれの持ち味を引き出せる所ではないでしょうか。3~4話については、ちょっとキャラクタの持つ私的事情が入った物語になりましたので、5巻まで読んでちょっと物足りなかったキャラの補完に丁度良かったです。5話目がいきなりシリアス話になり、面食らいました。キャラクタそれぞれは遊びに行きたがっているのですが、設定がそれを許してくれないという感じです。もうちょっと設定を緩くしてあげないとせっかくの特徴が潰されてしまう様な感じがします。 (★★★★)
七飯 宏隆: タロットの御主人様。 5 (5) (電撃文庫 な 11-12)
物語はシリアスな方向へ進んでいるのですが、作者としては最終的に悪者を出さない明るく終わらせようという相反した事に葛藤している印象を持った巻になりました。そして細かい仕込みが魅力的で一気に読ませる展開が魅力的な分、テンポを崩してしまうのが、今誰が語っているのか切り替わるたびに再認識しないと行けない所。キャラクタが増えてきてしまったので、今後の書き分けがどうなっていくか、気になる所でもあります。 (★★★★)
七飯 宏隆: タロットの御主人様。 4 (4) (電撃文庫 な 11-11)
今までのパターンでいくとギリギリ終わるかなと思っていた話が全然終わらなくてちょっとびっくり。伏線は張りまくっていましたがその伏線の大半は後半でバラした上で根本の問題は解決していないというまさに次巻を刮目して待て状態の4巻です。つまりこの巻だけで感想は書けませんね。タロットカードをまとめて見つけるという手段に出た作者の次巻完成度に期待します。 (★★★★)
内山 靖二郎: もふもふっ珠枝さま! (MF文庫 J う 3-7)
前シリーズからしばらく間が空いてしまいましたが、理想的な形になって戻ってきました。メインステージは家から学校へ。それでも今まで出てきたキャラクタは姿を変え、役を変え乗り込んできて今までと同じ様に動き回りますので、その面白さでニヤニヤが止まりませんでした。相対的に物語のスケールが小さくなってしまったと感じましたが、その分新キャラクタの伏線を散りばめつつ、前シリーズの種明かしも怠らず、最後までなんかいい雰囲気が楽しいですね。 (★★★★★)
七飯 宏隆: タロットの御主人様。 3 (3) (電撃文庫 な 11-10)
3巻目にしてこの作者のペース配分が理解できました。巻末ぎりぎりまで本筋を待たせるので、読み手としてはこの巻の中で終わる話なのかな?と途中まで思わせた所で伏線を一気に展開しゆるいサイドストーリー的な所から引き戻します。キャラクタを満遍なく使っているため、話の間で一瞬どのキャラクタが語っているのか分からなくなってしまう所はありましたが、読み返せばキャラクタを上手く使って話を回してるなぁと。 (★★★★)
七飯 宏隆: タロットの御主人様。 2 (2) (電撃文庫 な 11-9)
前巻で指定された期限をあっさり突破していました。ちとびっくりです。シーンによって主となるキャラクタが変わる形で物語が進行していくタイプなのですが、時間軸的に重なりが無く先に進んでいくので、普通に1人称の場合と変わらず、まどろっこしくありません。しかしタロットを助けて行くに従って登場人物は増えていってしまう設定な為、今後はこのスタイルでどうしていくのでしょうという一抹の不安が。 (★★★★)
細音 啓: 黄昏色の詠使いVI そしてシャオの福音来たり (富士見ファンタジア文庫―黄昏色の詠使い (174-6))
短編集と言う事でお話が8本も。読み続けてきたファンにとっては、あまり触れられていなかった日常的な学園ドラマがお得な感じで詰まっています。ちょっと残念なのは5巻の後のお話というわけではなく、旬を逃がしてしまった様な感覚が数話あったので。それぞれのタイミングで読めれば良かったなぁというのがちょっと残念です。 (★★★★)
星家 なこ: ヒトカケラ (MF文庫 J ほ 2-1)
え、もう終わりなの?と半分まで読んで切ない気持ちになりました。そして残りの半分を読んで納得しました。たった1冊で完結させているのに、後味が悪くありません。急いで詰め込んだという感じもなく、あくまでナチュラル。そして登場人物それぞれがどのように動いたかしっかり説明されていて、なるほどこういう表現方法もあるのかと新鮮な感じがしました。 (★★★★★)
五十嵐 雄策: 乃木坂春香の秘密 8 (8) (電撃文庫 い 8-14)
短編集っぽい4本のお話は、繋がっているのだけれど場面がしっかり分かれているのでそれぞれじっくり堪能できました。ハーレム状態の主人公ですが、想像以上に冷めているので脱線しすぎず、落ち着いて読めますね。全体的に細かいネタが仕込まれていて、比喩も遊び心全開なのは相変わらずです。ストーリーの進展はいつもにも増してのんびりですが、次巻に向けてのネタ振り的には丁度いい感じでした。 (★★★★★)
松野秋鳴: えむえむっ!5 (MF文庫 J ま 1-8)
短編集が4話でした。それぞれいつものごとく妙なハイテンションが読んでいて楽しいです。但しその分物語に進展はありません。一つ一つの雰囲気を味わいつつ一気に読めてしまう1冊でした。 (★★★★)
野島 けんじ: きゅーきゅーキュート! 8 (8) (MF文庫 J の 2-15)
忘れていましたがそんなキャラクターもいました。というキャラクタが出てきました。存在感もたっぷりに。そして場面は人間界からなんでもありな魔界へ。前巻の関係おさらい的な話と変わって、ガンガン先に進んでいきます、妙な方向に。これはこれで結構楽しいですね。 (★★★★★)
野島けんじ: きゅーきゅーキュート!7 (MF文庫 J の 2-14)
いままでのおさらい的な感じでヒロインと主人公の関係を一人一人丁寧に書かれていました。それぞれ特徴があってニヤニヤが止まりません。物語的にはほとんど進まないため一休み的な内容ですが、まさかあの人まで的な進行と、どのような環境におかれてもそれぞれの関係が変わらない物語本来の持ち味が上手く出ています。 (★★★★)
白瀬 修: おと×まほ 5 (GA文庫 し 2-5)
だんだんサブキャラの存在が強くなってきて、それに対抗できる新キャラをかぶせる。その手法はある意味正当ですが、そのぶん登場人物が増えてしまいます。そしてその反動として主人公に割かれる文章量が減っていく。そんな不安を感じつつ読んだ5巻です。脱線は面白いのですがシリアス路線になると、とたんにおふざけな初期設定を生かせなくなってしまうジレンマ。今回は新キャラに対する対応で一通り終わってしまいましたが1巻ごとに増えていくキャラクタに今後どう対応していくのか一抹の不安を感じます。 (★★★★)
月見草平: 姫宮さんの中の人5 (MF文庫 J つ 1-12)
ネット上の時事ネタを拾い上げただけではと最初思った本作品ですが、意外にしっかりと終わっていただけました。ライトノベルらしくライトな終わり方でしたが、それぞれのキャラクタに強引でも最善の方法でオチを付けていただけましたし、この作品には暗い雰囲気は合わないので、読み終わってスッキリです。 (★★★★)
七月 隆文: ラブ★ゆう (6) (集英社スーパーダッシュ文庫 (な4-6))
相変わらず暴走気味で、ネット関係の時事ネタもふんだんに盛り込まれてかなり忙しい内容ですが、物語も着実に進んでいる様なので、この雰囲気を壊さずにどう収拾付けるか、次巻に期待します。 (★★★★)
瀬尾 つかさ: クジラのソラ 4 (4) (富士見ファンタジア文庫 159-5)
これだけのスケールの話をたった4冊で良くまとめたなぁというのが正直な感想。前半はかなり急ぎ足の展開でしたが、主人公の気持ちが切り替わった後半はきっちりしてました。長さ的に細かな遊び要素がかなり犠牲になってしまった感じもしますが、この物語の終わらせ方には満足できました。 (★★★★)
瀬尾 つかさ: クジラのソラ 3 (3) (富士見ファンタジア文庫 159-4)
全体のペース配分が独特なため、なんか主人公が置いてきぼりを食らっている様な感覚に陥りますが、実は主人公以外のキャラクタによる完全分業。その繋がりが中盤からの展開で次第に明らかになっていくのですが、やはりその分物語は長く、スケールは大きな方向へ。そしてオーバーランしたページ数は1冊分まとまって次巻へ続くわけで、次を読まなければスッキリしない3冊目でした。 (★★★★)
瀬尾 つかさ: クジラのソラ 2 (2) (富士見ファンタジア文庫 159-3)
物語自体は結構複雑なのですがキャラクタ達が信念を持って突き進んでくれるので、引っ張り込まれてしまう感覚がいいですね。どんどん次のステージに進んでしまう感じはなんかジャンプマンガっぽいです。 (★★★★)
瀬尾 つかさ: クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)
タイトルから内容が全く想像できない。そんな作品に出会ってしまいました。本当の主人公は誰だろう。そんな疑問がわいてくるほど一人一人の設定が重いです。そして物語のスケールが全体としては大きいのですが、この1冊では語られない部分が多く、なんとも様子見な感じです。 (★★★★)
鎌池 和馬: とある魔術の禁書目録SS (電撃文庫 か 12-14)
14巻ではなくSSとのことで気軽に読んでしまったら、全然本編でした。初期のほのぼの路線を期待していた人にとっては3分の1ほど当たり。でも残りのテンションは13巻のまま。単純にこの話を本編に入れてしまったら、その分長くなり収まり切らなくなるためにSSにしたのか?という感じで読み進むのが正解かも。 (★★★★)
鎌池 和馬: とある魔術の禁書目録(インデックス) (13) (電撃文庫 (1411))
キャラクタに対して容赦ない。コレは1巻から続いて思える感想です。登場人物が増えてきて思い出すのに一苦労な所はもう慣れましたが、バトルシーンのテンションを1巻丸々持続させているのは正直すごいなと思うのと、キャラクタがずっとテンパっているので、読み手も想像以上にいい意味疲れるなと、本の厚み以上に感じた1冊でした。 (★★★★)
八薙 玉造: 修道女エミリー―鉄球姫エミリー第二幕 (集英社スーパーダッシュ文庫 や 2-2)
1巻目に比べてボリュームは落ちました。が、丁度いいバランスになったと思います。口の悪い姫様はそのままに新弄られキャラが登場しましたが、前巻と違い別場所での展開が少なく、その分本編に連続して付き合えたおかげか、前半のまどろみと後半の緊迫したシーンに文字通り目が離せなくなりました。 (★★★★★)
白瀬 修: おと×まほ 4 (GA文庫 し 2-4)
ここまでの物語の隙間を埋めていただけるショート集。ニヤニヤしながら読ませていただきました。こういうお話の詰め合わせは、なんか得した気分になります。登場人物に対してまんべんなくお話を回していただけたのでキャラクタイメージもより深く理解できました。 (★★★★★)
白瀬 修: おと×まほ 3 (GA文庫 し 2-3)
お話の緩慢がバランス良く詰め込まれていて、今までの伏線であった名無しキャラの意味がやっと明らかになりました。スケールが大きくなってきましたが、登場キャラが大幅に増えることなく、お話が本巻の中で一応納まるように上手く纏められていて、読んでいて心地よい作品です。 (★★★★★)
白瀬 修: おと×まほ 2 (GA文庫 し 2-2) (GA文庫 し 2-2)
いいじゃないですか。1巻目では無理な設定を無難にこなしたなと言う感想でしたが、2巻目ではむしろ設定が生きてきました。新キャラが加わったり、伏線が加わったりしていますが、キャラクタそれぞれの成長が面白くてたまりません。 (★★★★★)
白瀬 修: おと×まほ (GA文庫 (し-02-01))
まず最初のイラストページで大きな誤解をする。勝手な思い込みで。そして本編を読み進めるとその誤解が解消されると共になんかすごい強引なお話だなと思い始めるわけですが、その強引さが面白い方向に。正直ここまで王道を矛盾した設定で進められると、ヒロインが誰とかどうでも良くなって、それが心地よい。1冊通してみると、少ない登場人物が上手く配置されていて、設定を無茶した割にはしっかりまとまっているなという不思議な印象を持ちました。 (★★★★)
内山 靖二郎: クダンの話をしましょうか (MF文庫 J う 3-5)
お話は1本なのですが、章で主人公が入れ替わるショートストーリーの連続であることに巻頭のイラストで気が付く事は出来ず、読んでるこっちもヒロインと同じ様に切なくなってしまいます。それぞれの話はほどよく絡みついていて、それぞれ直接会う事がない主人公達を結び、一つの話を完成させています。クダンがキャラの名前とは思いませんでした。しかしその名前にも理由がしっかりあって、そこを中心に物語が進むので主人公が変わっても、作品の雰囲気がしっかり保たれているのかなと。
ところで前シリーズの神様のお気に入りは、あの尻切れトンボで終わりなのでしょうか… (★★★★)
淺沼 広太: 天使の飼い方・しつけ方純情と友情のあいだに (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 3-20)
終わらせるために少々急ぎ足となってしまっている感じと、世界を広げた割に登場人物が少なく、大どんでん返し的な手法を作者が避けているので、物語中の条件でこちらが通常考えられる範囲でそのまま終わってしまい、ちょっともったいない感じがしました。 (★★★★)
午前三時五分: りっぱな部員になる方法。 1 (1) (集英社スーパーダッシュ文庫 こ 1-1)
色々中途半端な所を上手く絡める事で面白くなっているお話です。内容的にエンジンが掛かるのは後半からですが、前半の生ぬるい感じが後半を引き締めていますね。キャラクタの設定も関係も微妙な所が色々解説されず残されているので、どう進んでいくか楽しみです。 (★★★★)
柳実 冬貴: 量産型はダテじゃない! 2 (2) (富士見ファンタジア文庫 180-2)
キャラの役割分担が最初からハッキリしていたため1巻よりかなり分かりやすく読み進めやすいです。そして主人公に対抗できる立場の登場人物が出てきたおかげで、戦場メインのお話から人間関係的な話の広がりも出来て、ハラハラドキドキな場面以外にニヤニヤな場面も多くなりました。これやっと主人公側のチームが固まった感じがするので、次巻を安心して待てます。 (★★★★)
柳実 冬貴: 量産型はダテじゃない! (富士見ファンタジア文庫 (180-1))
まるで映画を見ているようなしっかりした情景描写でソツ無くまとまっている作品です。
ただ登場キャラが将来への布石なのか、取り扱いがもったいないキャラが多々居ました。
物語中の伏線はしっかり解説し、次巻への期待感もバランス良く残してはいるものの、煮え切らない点は、ヒロイン以外のポジションがいまいちハッキリしない所でしょうか。 (★★★★)
荒川 工: にこは神様に○○される? (ガガガ文庫 あ 1-1) (ガガガ文庫 あ 1-1)
普通の小説ですとまだ第1章が終わっただけという感じの内容なのですが、とにかくテンションの高いキャラクタに囲まれた主人公がつられて高いテンションを維持するのでなかなか先に進まない。この1冊だけでは終わらせないという作者のペース配分も最初から感じられますので、この先この設定をどう転がしていくのか楽しみに待ちたいという気分です。 (★★★)
支倉 凍砂: 狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)
じわりじわりと近づいていく二人の関係に、そして本格的に経済学へ突っ込んでいく本編に、それぞれ読み飛ばせる場所が無く、ページ数で計算していた読み時間より1割ほど余計にかかりました。1人称な上に行間を読ませる手法がちょっと立ち止まって考える時間を主人公と共有するため、感情移入しすぎるというか、物語を客観的に読むことが出来なくなってしまい、読んでいる時間、その世界に連れ去ってくれる作品ですね。 (★★★★★)
白川 晶: くみちょ! 2 (2) (集英社スーパーダッシュ文庫 し 3-2)
キャラクタ同士の信頼関係が1巻で築き上げられているため、新キャラクタが投入されても大波乱というわけではなく淡々と物事が確実に、そして思い通りに進んでしまい、盛り上がりに欠けるというか見せ場が無いという感じに。とはいえ、中身が薄い訳ではなく大事件が起きている所を主人公達が押さえ込んでいる雰囲気をしっかり伝えられていて、読んでいて面白いですね。 (★★★★)
淺沼 広太: 天使の飼い方・しつけ方今日から始める実用イデルトレーニング (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 3-19)
短いお話が6本。それぞれ冬休みのほほえましいお話でした。設定が重苦しくなってきたのでそのままだと読みにくいと思っていましたが、上手く回避しています。本編の進展としてはエピローグだけを読めばよいのですが、各キャラクタでの細かい遊び方が光る短編集です。 (★★★★)
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